最高の睡眠を実現するために意識すべきこと
毎日ぐっすり寝て疲れは取れていますか?
朝スッキリと起きるためには
どうしたらよいのでしょうか?
- 1. 睡眠負債ってなに?
- 2. マイクロスリープの恐ろしさ
- 3. 理想の睡眠時間は生まれた時から決まっている
- 4. 眠りの借金(睡眠負債)が寿命を縮める
- 5. 最高の脳と体を作るには黄金の90分を大切にしろ!
- 6. 寝る時間がない時
1. 睡眠負債ってなに?
睡眠負債とは一言で言うと「睡眠不足」です。
睡眠時間が足りないことによって、簡単には解決しない
深刻なマイナス要因が積み重なっていく という意味を含んでいます。
気づかないうちに貯まる借金。それが睡眠負債なのです。
2. マイクロスリープの恐ろしさ
そもそもマイクロスリープって?
マイクロスリープとは「瞬間的居眠り」のことを言い、
1秒足らず〜10秒程度の眠りを指し、脳を守る防御反応と言われたりします。
「眠い〜」っていう状態で起こります。
つまり、防御反応がでるくらい睡眠負債は脳に悪いんです。
マイクロスリープが起こると本当に危険!
運転中、マイクロスリープが起こったら・・・
大事な取引先との交渉の最中にマイクロスリープが起こったら・・・
睡眠に問題を抱える人が、
脳波を測定する装置をつけてドライブシュミレーションで
運転をした実験では、3〜4秒、脳波上に睡眠パターンがはっきり出ました。
自覚がなく眠っていたのです。
仮に時速60キロで運転していて4秒間意識が飛ぶと
70メートル近く車が暴走することになります。
3. 理想の睡眠時間は生まれた時から決まっている
日本人の平均睡眠時間は6.5時間です。
日本人には、
睡眠時間が6時間未満の人が40%もいると言われています。
他国に比べ、日本人は
眠りたい時間(理想)と実際の睡眠時間(現実)の
ギャップが大きいそうです。
理想の睡眠時間は遺伝子的に決まっていて、
無理に睡眠時間を減らしたり、
寝だめをしたりするのは良くないです。
4. 眠りの借金(睡眠負債)が寿命を縮める
2002年にサンディエゴ大学のダニエル・F・クリプケ氏らが
米国がん協会の協力を得て実施した100万人規模の調査では、
アメリカ人の平均的な睡眠時間は7.5時間でした。
その6年後、
同じ100万人を追跡調査したところ、
死亡率が一番低かったのは、平均値に近い7時間眠っていた人たち。
7時間よりも短時間睡眠の人も、逆に長時間睡眠だった人も
「6年後の死亡率が1.3倍高い」という結果が出ました。
なかなか睡眠時間を調節するのは難しいですね・・・
短時間睡眠だと太る?!
短時間睡眠は、
肥満や糖尿病、高血圧などの生活習慣病に直結します。
「睡眠負債や睡眠の質の低下があると
認知症にかかりやすくなる可能性がある」
とも報告されています。
5. 最高の脳と体を作るには黄金の90分を大切にしろ!
人の眠りには、
レム睡眠(脳は起きていて体が眠っている睡眠)
と
ノンレム睡眠(脳も体も眠っている睡眠)
の2つが存在します。
眠りについてすぐに現れるのがノンレム睡眠。
最初の90分間のノンレム睡眠の間は、
睡眠全体の中で最も深い睡眠です。
明け方まで4、5回繰り返され、
明け方になるとレム睡眠の出現時間が長くなります。
睡眠メンテナンスで意識したいのが、
「最初の眠りはじめのノンレム睡眠をいかに深くするか」ということです!
ちなみに
成長ホルモン(グロースホルモン)が最も多く分泌されるのも、
最初のノンレム睡眠が訪れたときです。
6. 寝る時間がない時
寝る時間がない時は、
次の日ものすごく眠いですよね・・・
寝る時間がない時は特に、
絶対に黄金の90分を大事にしましょう。
頭痛、ストレス、疲労感、イライラ、
肩こり、冷え性など、
「何となく調子が悪い」という違和感の根っこには、
自律神経の乱れがあります。
「黄金の90分をしっかり眠る」というのは、
自立神経を整える最高の方法なのです!